パノラマレントゲンを使用し、Dental14枚法と呼ばれる方法で口腔内や顎の骨の状態を詳細に把握します。この方法では、14ヶ所に分けて細かく撮影するため、それぞれの範囲ごとに詳細な情報を入手できます。この撮影データを基に診断を行い、患者さん1人ひとりに適した治療方法やメンテンスをご提案いたします。むし歯や歯周病にならないためには、定期的な検査で口腔内の状態をチェックすることが大切と考えていますので、メンテナンス時の歯科用CT撮影をおすすめします。

歯科医院は「むし歯や歯周病を治療する場所」と考えられる患者さんが多いのですが、実際に歯を守るのは「病気の治療」ではなく「病気の予防」です。むし歯になってから歯科医院に行った人と、予防のために通った人では、高齢になったときの歯の残存数に大きな差が出ることが報告されています。歯は、一度失うと二度と元には戻りません。むし歯治療を目的に削った歯も元には戻らないため、しっかりと治療しても歯の寿命は縮まります。そのため、むし歯や歯周病にならないための定期検診が重要なのです。

大切な歯の健康を維持するためには、セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせる必要があります。毎日のブラッシングをしっかりと行い、汚れをその日のうちに除去することが重要です。また、3〜4ヶ月に1回は歯科医院を受診し、口腔内の検査や専門的なクリーニング（PMTC）を受けましょう。セルフケアとプロフェッショナルケアのどちらかが欠けると、お口の健康を維持することが難しくなります。予防の効果は歯科医院と患者さんが協力して初めて実現できるものです。

予防歯科では、むし歯や歯周病などの早期発見・早期治療を目指します。定期的に検診を受けることで、大きく進行する前に治療・改善できます。

お口のトラブルが進行するほどに、治療費や治療期間、処置に伴う痛みやストレスが大きくなります。予防を心がけることで、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療によって、治療の痛みや費用を軽減できます。歯医者が苦手に方ほど定期検診がおすすめです。

再発を繰り返すと、それだけ歯を削る量が大きくなるため、歯を失うリスクが高まります。また、歯を1本失うと、残りの歯にかかる負担が増え、連鎖的に歯を失う可能性もあります。定期検診で、再発のリスクを最小限に抑えることで、大切な歯を長く保つことを目指します。

歯科医院での専門的なクリーニングや予防ケアにより、歯磨きでは落としきれない歯の汚れや菌を隅々まで落とすことができます。また、歯をツルツルに磨き上げることで、気持ちの良い口内環境へと導きます。

定期的なメインテナンスは、生涯にわたってお口全体の健康を保つために非常に重要です。むし歯や歯周病は初期段階ではほとんど症状が現れませんが、進行してしまうと大がかりな治療が必要になることがあります。また、歯を削る治療は歯にダメージを与え、歯の寿命を縮めるため、なるべく再発させないことが重要です。定期的なメインテナンスでは、歯科医師や歯科衛生士がお口の状態を評価し、早期のむし歯や歯周病を発見します。また、歯のクリーニングによる歯垢や歯石の除去、歯科衛生士によるブラッシング指導なども行います。生涯にわたり、ご自身の歯の健康を守りたい方は、まずはお気軽にご相談ください。